国際陸連(IAAF)からランニングシューズの規制に関する発表がされた翌日、話題のナイキから新しいシューズが発売されました。
『「怪我ゼロ」を目指す、ナイキの挑戦』
速さ・厚さ・プレートに注目されていたナイキから発売されたのは、新しいコンセプトのシューズ、リアクトインフィニティラン。
発売前からSNSで告知が頻繁に行われていたこともあり、私も発売日に購入。
というのも、私もランナー膝から始まり、シンスプリント、足底筋膜炎~とランナーあるあるの怪我を一通り経験しました。
今回は、怪我したことがあるランナーなら思わず買ってしまうであろう「リアクトインフィニティラン」について紹介したいと思います。
リアクトインフィニティランの紹介
概要
スピードを追い求めるイメージの強かったナイキから、怪我をしないことを目的に作られたシューズです。
「怪我ゼロ」を目指すってのは少し大げさな気もしますが、天下のナイキさんです。
厚さは速さだ!ブレイキング2などのキャッチコピーで結果を残しているので期待しちゃいますよね。
面白い実験結果が出てたので紹介します。
* 226人の男女に12週間のランニング トレーニング プログラムを実施し研究したところ、ナイキ リアクト インフィニティ ランは、ナイキ エア ズーム ストラクチャー 22と比較して、ランニングの怪我を52%軽減しました。研究結果によると、ナイキ エア ズーム ストラクチャー 22で走ったランナーの30.3%が怪我を経験しましたが、ナイキ リアクト インフィニティ ランで走ったランナーは、14.5%のみが怪我を経験しました。
*「怪我」の定義は、参加者の判断により、ランニング関連の痛みで、3日もしくはそれ以上連続してランニングができなかったことを指します。
引用:NIKE
怪我が半分ってこと!?
これは試してみたくなりますよね。
3割が怪我をするってところも驚きですが…。
デザイン
さすがナイキです。
洒落てます。普段履きもいけますね。
黒✕黒カラーとも迷いましたが、夏場日中履くことも考えイメージカラーの白を選択しました。
白は汚れるとも思いましたが、汚れている白もカッコいいと完全にナイキのプロモーションにやられました。
レディースカラーカッコいい。
雨のシャワーランするとやっぱり汚れます。
ソールは写真の通りかなり分厚いです。
初代エピックリアクトよりも24%リアクトフォームが増量されており、脚に優しい作りとなってそうです。
横から見るとロッキングチェアのような構造になっています。
これがスムーズな足運びにつながるとの触れ込みですが、残念ながらその点はあまり実感できませんでした。
正面から見るとこんな具合。
結構つま先上がって見えますね。
ヒール部分
ナイキのランニングシューズには珍しく、ヒール部分がかなりしっかりしています。
フライニットのくせに踵の内側に補強が入っています。
この踵周りのグレーの部分が補強材になっています。
プロモーションのサポートってやつですね。
アッパー素材
フライニット素材です。
履き心地が良いので私はフライニットはとても好きです。
履き口
フライニットなので、シュータンはありません。
靴下を履くような履き口です。
履き口の蛍光イエローがシャレオツです。
幅の広いソール
矢印の部分が普通のランニングシューズに比べて横に広い作りになっています。
特徴的なので見た目でも履いてみた感じでもすぐに分かりました。
履いて家の中を歩いてみると、確かにこれは安定感が高い気がします。
アウトソール
アウトソールは初代エピックリアクトに比べると耐久性の高そうなパターンへ変わりました。
初代エピックリアクトは濡れた路面に弱かったのですが、耐久性と共に改善されていそうです。
インソール(中敷き)
中敷きはペラペラタイプ。
リアクト素材の中敷きはペラペラタイプですね。
リアクトのクッション性がいいので、中敷き自体は薄く軽くできるってことでしょうか。
サイズ感
いつもナイキで履いている28センチで問題なかったです。
私は実寸が27センチなので28センチを履いています。
一度足のサイズをお店で測ってもらうと色々と便利でおすすめです。
重量
28センチで片足287グラムです。
初代エピックリアクトが240グラムなのでソールが24%増量されてか、踵のサポートがしっかりした分か、重たくなっています。
履いたところ
とにかくかっちょいいです。
フライニットは裸足でも履き心地いいです。
臭くなりそうなので裸足じゃ履きませんが。
参考【 足が臭い 】洗っても取れない臭いが 重曹の足湯で劇的に治った
初代エピックリアクトとインフィニティラン比較
私の持っている初代エピックリアクトと比較してみました。
参考【レビュー】ナイキ エピックリアクト |フルマラソンを走った感想
上から比較
同じ28センチなのにリアクトインフィニティランの方がゴツくて大きく見えます。
かかと部分のソールが大きくなり安定感がUpしてそうなことがわかります。
横幅広くなってます。
横から比較
横から見ると、リアクトインフィニティはかかと部分が少し上がっている感じがします。
裏から比較
アウトソールはかなり耐久性がUPしていそうです。
踵の比較
大きさが結構違いますね。
かかと部分の柔らかさも違います。
初代エピックリアクトはフニャフニャ。
リアクトインフィニティランは結構しっかりしています。
履いてみた比較
履いてみても見た目のゴツさが全然違います。
走ってみた感想
早速、怪我のリスクが高そうな30キロ走に出発。
しかし残念ながら時間切れで25キロしか走れませんでした。
が、気張らずにそこそこのタイムで走ることができました。
走ってみた感想としては、特になし。
悪く言えば、普通すぎてつまらないシューズでした。
プレートが入っている靴のような反発感もなく、めちゃめちゃ軽くて快適ということもなく、走ってみると至って普通です。
つまらないシューズと言ったら聞こえが悪いですが、このシューズのコンセプトは怪我をしないことです。
なかなかすぐに効果がわかるような、切り口じゃないので、このような微妙な評価になってしまいます。
実際25キロ走りましたが怪我しなかったので合格?ってわけでもないですよね。
しかし、私は長距離走ると翌日に足首周りが痛くなることが多いのですが、リアクトインフィニティランを履いて走った翌日は、嬉しいことに痛みがありませんでした。
重たくて走りづらいということはなかったですが、スピ連で履きたいシューズかと言えば違う気がします。
と、あまりいいコトは書いていませんが、悪くはなかったので、普通のジョギングや旅行先でのランニングなどで実際はかなり出番が多そうなシューズです。
キロ4分半くらいまでなら全然OKっす!
4分半で走れてないお前が言うなや!
追記100キロくらい履きました。
4分半全然OKです。
4分もいけます。
そして怪我してません。
走っていて気持ちがいいお気に入りのランシューになりました。
トラックのスピ連以外はリアクトインフィニティばっかり履いてます。
リアクトインフィニティの耐久性
練習用シューズとして気になる耐久性。
実際に履いて走ってみた状況を随時更新していきます。
300キロ走ったリアクトインフィニティ
お気に入りでしょっちゅう履いていたので、すぐに300キロ到達しました。
白なので汚れは目立ちますが、洗えばまだまだキレイな外観です。
クッションもまだまだ大丈夫。
私の中では、まだ新しく買ったばかりのシューズという認識です。
アウトソールの削れ具合は300キロでこんな具合です。
黒い部分の穴が小さくなってます。
私は他のシューズではアウトソールの持ちがいい方なので、リアクトインフィニティは削れが早いような気もします。
800キロ走ったリアクトインフィニティ
私がシューズ交換の目安にしている800キロに到達しました。
白なので流石に汚れてます。
雨の日も履いてますしね。
ただ耐久性で言えばアッパーはまだまだ平気です。
汚れてもかっこいい。
使用用途は特に定めず。
ゆっくり5〜10キロ位がメインの使い方でしたが20キロくらいのペースランニングもOK。
ビルドアップ走などもなんでもいけちゃう万能シューズだと思います。
特に練習意図の無いランニング(良くない)の時にとりあえずリアクトインフィニティランを履いて出かけるといった具合にかなりのお気に入りシューズでした。
800キロ走ったアウトソールですがまだまだいけますね。
しかもしかも、このシューズを履いた今シーズンはなんと怪我ゼロ。
コロナで大会がなかったので負荷が少なかったということは、もちろん影響あると思いますが、月間走行距離は例年と変わらずです。
前足部の横幅が広いので安定感がかなり高いのが影響しているのでは無いかと思います。
かなり信頼おける好みのシューズなので、はじめての2足目買っちゃうかもしれません。
2が発売されて初代は安くなってるしね。
約900キロ履いたリアクトインフィニティ
約900キロとなりました。
洗えばまだまだキレイ。
アウトソールもまだまだ履けそうですが、リアクトインフィニティラン2を購入したので引退とさせていただきます。
以前ペガサス35で走行距離850キロくらいでジョグして怪我した経験があるので、無理はしません。
安全第一。
まとめ
怪我を減らすという新しいコンセプトのランニングシューズ「リアクトインフィニティラン」を紹介させていただきました。
ナイキもかなりプロモーションに力を入れています。
特にインスタでのキラキラ女子のプロモーションが凄い。
何見てんだよ。
一度怪我したことがあるランナーにとって、怪我をしないというコンセプトのシューズはとても魅力的ですよね。
デザインも使い勝手もいいので一足持っておいてもいいんじゃないかと思えるランニングシューズでした。
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